補修および火入れ 2009.6.28-7.5

煙突ダンパー部分は失敗か!?
ダンパー部分がどうなったのか気になって、煙突取り付け部の型枠ばらしをする。
おおー! いい感じではないのか?
・・・しかし、肝心のダンパーが動かない。これは困った。どうしたものか。。。

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IMG_0366.JPG型枠を外してみる。いい感じではないか!で、ダンパーを動かしてみる。。。。 動かない。IMG_0374.JPGタガネ、ハンマーを使って無理矢理引っ張り出そうとする。やっとのことで1cm手前に出る。しかし、そこまで。 困ったなぁ。IMG_0380.JPG6/30夕方、再挑戦。 無理矢理バールで引っ張り出す。と、 動いた!しかし耐火セメントで作ったベースが打ち継ぎ面を境にすっぽりと取れる。うーーーん。すっぽりと取れただけ良しとするか。 修復も効きそうだし。 敗因は少しの手間を惜しんだことか。IMG_0382.jpg7/4午前中から作業開始。 外れてしまった土台の修復作業。ダンパーが入るスペースをディスクグラインダーで削ってクリアランスに余裕を取ってから耐火モルタル+ボルトランドセメントで接着。IMG_0383.JPGダンパーも問題なくするすると動くことを確認して本日作業終了。明日は一部耐火モルタルのひび割れ部分を補修してから、アーチの型枠を燃やしてみる。IMG_0388.JPG7/5朝8:30開始。ひび割れやダンパー土台の欠けた箇所を補修する。ついでに余ったモルタルをアーチ部に塗り付ける。IMG_0397.JPG午後からいよいよ初火入れだ。 火入れに先立って、お神酒をお供えする。IMG_0400.JPG先ずは下段の燃焼室から火を入れる。IMG_0414.JPG次に上段の火入れ(セリ枠を燃やす)をしようとしたのだが、これはちょっと上手くなかった。通気の流れが下段から上段に向かって、思いの他、強く働いている。IMG_0412.JPGなんとかセリ枠にも火をつけようとするのだが、燃えている薪を持っていっても強烈な通気で火が消えてしまう。IMG_0424.JPG下段の火が下火になったのを見計らって、上段の燃焼に再挑戦。今度は勢い良く燃える。IMG_0429.JPG各所にヒビが入り、そこから蒸気が出てくる。その内、ゴソッ、ドスッ、という音を出してセリ枠が燃えて崩れ出す。今、まさに、窯に魂が吹き込まれる瞬間だ。IMG_0431.JPGしばらくすると、ヒビの大きなところからは蒸気というよりも煙が出て来た。魂が入りすぎちゃった!  特に背面部とアーチ部との取り付け部のヒビが激しい。ちょっと手抜きをしてしまった箇所だ。ダンパー同様、ちょっとの手間を惜しんでは良い物は作れないなぁと妙に納得。 しかし、大丈夫。まだリカバリーの余地あり。この部分は来週、補修だ。IMG_0433.JPG大方燃え尽きた窯の内部を覗いてみると、予想していたよりヒビや亀裂はなく痛みは少ないようだ。これは補修の手間も比較的楽そうだ。IMG_0444.JPG今回の火入れの目的はセリ枠を焼き払ってしまうことだったけど、せっかくの機会なので熾き火を使って余興でピザを焼いてみる。IMG_0445.JPG出来上がりは? 早速、食してみる。ハフハフハフッ、美味い。こりゃビールが欲しいところだ。 IMG_0392.JPG満足感に浸り、咲き始めの紫陽花を眺めながら、石窯周りをぶらぶら。 本日の作業はこれにて終了。。。のはずが、IMG_0452.JPG「ちょっと待った!」妻がどうしてもパンも試してみたいという。ヨッシャー!行ってみるかぁ。 パン生地を準備している間に更に薪をくべて、窯の温度を200℃程度に保とうとしたのだが、なかなか温度管理が難しい。IMG_0457.JPGパン生地の準備ができて、いざ焼こうとしたときには窯の温度は150℃付近まで下がってしまったようで、食パンは失敗を覚悟。IMG_0458.JPG出来上がってみたパンを見て女房曰く「ちょっと失敗かなぁ。。。」  とは言え、石窯初焼きのパンとあって、やはり嬉しいもの。持って帰って今夜は試食だっ!IMG_0462.JPG乾杯! 食べてみると、うん、いいんでないか? 第一号作品としては合格!

追記

 なかなか上段の窯のセリ枠に火がつかなかった原因について、石窯づくりをされている方から「下段の燃えている状態では、酸素がそこで消費されており、上の段まで酸素が届いていないからではないか?」とのコメントをいただきました。
 なるほど、下段が下火になったところで再挑戦したところ、今度は上手く火がついたわけで、上段への酸素供給不足が原因というのは説得力ありますね。

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